看護師になってまず働く場所は、多くの診療科のある急性期や慢性期の大病院が多いのではないでしょうか。
大病院では常勤の場合夜勤が必須となっている病院も多いと思います。
特に結婚して子どもが生まれたり、年齢を重ねてくると、夜勤が辛いなぁと思うこともありますよね。
でも、周りの看護師仲間もそういう職場で働いている人が多いので、他にどんな場所で働けるのだろうと悩むことも多いと思います。
そこで今回は、新卒で勤めるような大病院以外で、夜勤がない看護師の働き方を4つご紹介していきます。
他の場所で働いてみたいと思っている方の参考になればと思います。
クリニックで働く
家の近くにもたくさんクリニックがあると思いますが、そのような病院では夜勤なしで働くことができます。
クリニックは診療科が決まっているので、その科を極めたい方にもおすすめです。
クリニックは診療時間が午前・午後で分かれており、昼休みが長いです。
私の知り合いは、家の近くのクリニックに勤めていて、昼休みは家に帰って家事を済ませると言っていた方がいました。
クリニックによるかもしれませんが、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのは嬉しいですよね。
クリニックの場合、土曜日の出勤があることが多いので、出勤日については事前に確認しておきましょう。
また急な休みなども、ギリギリの人数で回しているのでなかなか取れないことも。
子育て中の方は、子どもの急な体調不良がどうしても避けられないので、子育てに理解のあるクリニックがみつかるといいですよね。
ママさんナースが多い病院は、「何かあったときはお互い様」と理解のあるクリニックもあるようです。
また院長の先生の相性もあるようなので、仲の良い知り合いの先生が開業する際に雇ってもらったという人もいました。
応援ナースとして働く
首都圏や離島などへ、看護師が足りない病院へ応援に行くという働き方が、応援ナースです。
最近、トラベルナースというドラマがありましたが、あれも応援ナースの一種です。
通常、その病院で働くより高収入ですが、ボーナスなどはありません。
赴任地への引っ越し代や交通費を支給してくれることが多いようです。
勤務中は寮を用意してくれるところがほとんどです。
スノーボードが趣味の方が冬季の間スキー場の近くの病院で働いたり、夏の間に離島でリゾート気分を楽しみながら応援ナースとして働いたりすることができます。
だいたい6ヶ月の期間が多いようですが、延長することもできるようです。
人間関係や勤務条件が合えば、長く働くことができるのもいいですね。
離島などでは、看護師が1人のこともあるようなので、ある程度自分で判断できる経験がないと厳しいかもしれません。
夜勤に関しては、求人内容によってある場合もありますが、夜勤がない条件でも探すことができます。
私が以前勤めていた病院で、応援ナースとして働きに来ていた方がいましたが、その方は夜勤なしの契約だったそうで夜勤は免除で日勤のみの勤務形態でした。
夜勤なしの契約であれば夜勤は免除されますので、しっかり確認するようにしましょう。
訪問看護で働く
病院には患者さんが入院にきますが、訪問看護では看護師が利用者さんの自宅へ向かいます。
退院後もケアが必要な方や、終末期は在宅で過ごしたいという方のために、利用者さんの自宅を訪問して看護を行います。
時間が限られているので、その時間で利用者さんやご家族との信頼関係を築いたり、必要な看護を行なっていきます。
病院と違って、1対1で看護が行えるので、じっくり向き合いたい方にもおすすめです。
とくに終末期は、病院ではなく住み慣れた在宅で過ごしたいというニーズも増えてきているので、訪問看護の需要は高まっています。
働き方としては日勤のみの場合と、オンコールといって夜間帯・休日などは呼び出しがあれば利用者さんのお宅へ向かうという勤務形態もあるようです。
オンコールは手術室や救急で働いている方には馴染みがあるかもしれませんが、病棟勤務の方には休みだけど休みではないという感じが慣れないかもしれませんね。
給与については、病棟勤務より高めの求人が多いです。
夜勤がないことを考えるととても魅力的ですね。
産業看護師として働く
産業看護師とは、企業の健康部門などに属して社員の健康管理などを行う働き方です。
病院でなく企業に勤めるのが特徴で、大企業に勤めることが多いです。
一般企業に勤めるため、もちろん夜勤もありませんし、土日祝日も休みになります。
残業がないところがほとんどです。
また、働く企業によって異なりますが、福利厚生もしっかりいているところが多いです。
業務内容としても、デスクワークが多く身体的に楽だと思います。
ただ募集が少なかったり、産業看護師は企業に1人ということが多いので、自分で判断できる程度の経験がないと厳しいかもしれません。
まとめ
今回は、大病院以外で夜勤がなく働ける場所について4つご紹介しました。
夜勤は若い時は大丈夫ですが、年々辛くなってくるし、命を削っているなぁという感じがしますよね。
大病院以外にも、夜勤なしで看護師の資格を生かして働くことができるので、検討してみてください。
夜勤なしで働ける場所を探している方の参考になれば幸いです。