【え?手術室!?】予想外の手術室配属の方の悩みと不安解決

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【え?手術室!?】予想外の手術室配属の方の悩みと不安解決

4月は新しい始まりの季節。

新人さんは初めてのお仕事で、配属先はどうだったでしょうか。

希望通りの配属先の方も、希望通りでなかった方も、それぞれ頑張っていることかと思います。

また4月は移動の季節でもあります。

既に病院で働いている方で配属先が変更になった方も多いと思います。

そんなとき、予想外に「手術室」へ配属されることもありますよね。

手術室、希望してなかったんだけどなぁ。

私も新人の時には、予想外に「手術室」の配属だったので、色々不安や悩みも多かったです。

今回は、手術室配属になった方向けに、手術室配属になって思う不安や悩みが解決できるようにまとめてみたよ。

参考にしていただけると嬉しいです。

目次

手術室勤務の看護師って何をするの?

手術室勤務って何をするの?

学生時代は病棟看護をメインで学ぶので、なかなかイメージがしづらい部分も多いと思います。

他の病棟で働く看護師仲間から、「手術室って手術ない日は何してるの?」とよく聞かれていたよ。
看護師として働いていても部署が違うとよく分からなかったりするよね。

まずは手術室の基本的なことを紹介するよ。

手術室勤務の看護師について
  • 手術室の人員配置
    • 病棟と同じように師長・副師長、病院によっては主任、一般看護師がいる。
  • 手術の采配
    • 各勤務帯のリーダー看護師と師長で各手術室の采配を行なっていく。
  • 手術につく看護師
    • 基本は直接介助1人、間接介助1〜2人でつく。
  • 日々の基本業務
    • 術前・術後訪問、手術介助。
  • 他職種との連携
    • 手術には麻酔科医や執刀医、助手の医師、ME、各業者など多くの職種が関わるため。

手術室にも日々のまとめ役としてリーダー看護師がいて、師長に相談しながら業務を行なっていくのは病棟と変わらないね。

病院や手術内容によって異なりますが、1つの手術にはだいたい2〜3人でつきます。

基本は直接介助1人、間接介助1〜2人です。

「直接介助」と「間接介助」についてはこの後説明するよ。

新人看護師がいる場合は、独り立ちまでは先輩看護師がもう1人入り指導を行う病院が多いです。

慣れるまで先輩が指導についてくれると安心だね。

日々の業務としては、術前・術後訪問、手術介助がメインです。

手術には、麻酔科医や執刀医、助手の医師やMEなど多くの他職種が関わってきます。

手術を円滑に進めるためには、他職種と連携を取っていくことがとても大切になってきます。

他にも、翌日などの手術の準備、それぞれの術式や医師に合わせた手順書の作成・改訂、担当科の物品や滅菌物の確認、後輩への指導などがあるよ。
手術に関する業務が大半を占めているね。

手術室の症例が少なくて、欠勤などで病棟や外来などで看護師が足りない際は、病院によっては応援に行くこともあるよ〜。

直接介助とは

「直接介助」は、執刀医たちと同じように手洗いし滅菌ガウン、滅菌グローブをつけ、清潔器械を取り扱い手術の介助を行う業務だよ。

手術中に器械出し看護師が執刀医にメスを渡している様子

よくドラマでみる、「メス!」と言われてメスと渡す看護師のことだね〜。

器械出し看護師」と言われることもあります。

新人看護師はまず、この直接介助から始めていくことが多いよ〜。

間接介助とは

「間接介助」とは、麻酔管理症例の場合は麻酔科医と協力し、患者状態の観察、看護記録の作成、手術進行に応じた物品の準備などを行う業務だよ。

外回り看護師がパソコンで記録をしている様子

医療ドラマでは、「汗!」と言われて汗を拭いている看護師だね〜。

外回り看護師」と言われることもあります。

他の病棟を経験後に手術室へ異動になった方は、間接介助から始めていく病院が多いよ〜。

手術室って怖い?

病棟の看護師仲間から、「手術室とICUは怖い看護師が多い」ってよく言われるよ。

実際怖い看護師はいるけど、病棟にだっているし、特別手術室に怖い看護師が多いとは思わないよ〜。
優しい看護師もたくさんいるよ!

実際怖い看護師はいますが、それは病棟でも同じこと。

どこにだって怖い看護師はいます。

他部署だと申し送りや委員会活動でしか関わらないため、その際に冷たく感じることがあったのだと思います。

病棟看護師、手術室看護師が患者とともに確認をしている様子

手術室の特性上、帽子やマスク、をつけているので目しか見えないのも要因かもしれません。

でも、多くの看護師は優しいです。

実際に自分が手術室配属で不安だった方が多いので、親切に教えてくれる方が多いと思います。

手術室って看護がない?

手術室ではよく、「看護がない」と言われるよ。

そんなことないよ。
手術室には手術室の看護があるよ。

手術室ではよく、「看護がない」と言われます。

では実際に看護がないのかというと、実際に働いた経験からいうと、「ある」と思います。

手術は患者にとって一大イベントです。

実際、私も局所麻酔ですが手術を受けたことがあり、その際は色々悪いことを想像して不安になっていました。

普段手術室で働いているのに、無事に手術が終わるかなぁ、大丈夫かなぁって不安だったよ。

手術は無事に終わることがほとんどですが、時には合併症が生じてしまうこともあります。

そういう説明が術前になされるので、確率的には低いですが、どうしても不安を感じやすくなってしまいます。

そんな不安を抱えている患者に手術室看護師は、術前から術中、術後と関わることになります。

不安緩和の看護は、腕の見せ所。
経験のあるベテラン看護師の対応はとっても勉強になるよ。

モニターをつけられた患者

麻酔管理症例では、患者は眠っている状態なので、患者の代弁者としてプライバシーの保護や患者の状態を把握し、手術が円滑に進むよう看護を行っていくよ。

病棟で行う看護とは少し違いますが、これも立派な看護だと思います。

看護がないから嫌だなぁと思っている人は、手術室での看護を極めてみてはいかがでしょうか。

勤務はどうなの?

手術室の勤務形態ってどんな感じなのかなぁ?

勤務形態はすごく気になりますよね。

不規則勤務の多い看護師では珍しく、平日働いて土日休める勤務形態だよ。

多くの病院では、手術は平日の日勤帯で行われることが多いと思いますので、基本は日勤が多くなります。

そして土・日・祝日は休みの病院が多いです。

病棟だと、平日勤務で土日休みの勤務はなかなか難しいので、そこはメリットだと思います。

病棟のようなシフト勤務より、生活にもメリハリをつけやすいです。

特に子育て中のママさんナースにはありがたい勤務形態だね。

病院によっては長時間手術、緊急手術、予定手術延長に備えて遅番勤務を作っている病院もあります。

加えて、夜間・休日帯は大病院では夜勤、当直勤務としているところもありますが、中規模病院などはオンコールをとっているところが多いです。

オンコールは、自宅で待機をして緊急手術が入ると、電話で呼ばれる勤務だよ。
コールから決められた時間以内に病院到着できる範囲なら外出も可能な病院が多いよ。

自宅でオンコール勤務をしている看護師のイラスト

病院によってよく呼ばれる病院と、ほぼ呼ばれない病院があります。

オンコールは呼び出し後に勤務をすると、出動手当、働いた分時間外勤務手当てがつきます。

また呼ばれなくても待機手当として手当がもらえます。

慣れちゃうと夜勤より体は楽だから、夜勤が嫌な看護師さんにもおすすめだよ〜。

給料はどう?

給料は病棟看護師より少ないよ。

気になる給料についてですが、給料は残念ながら病棟勤務の方が多いです。

それは夜勤の回数が少ないためです。

病院によっては、病棟から手術室へ異動になり給料が下がるのを防止するために、手術室手当を支給してくれ、少なくなった夜勤の分を補填してくれる病院もあるよ。

他にも、危険手当の支給のある病院もあります。

また、病棟に比べると手術室はサービス残業が少ない病院が多いと思います。

手術延長などによる残業の場合は、病棟の残業に比べ、働いた分をきっちり支給してもらえることが多いからそれはありがたいね。

忙しくて時間外が多くなった際は、病棟より給料が高くなることもあります。

サービス残業が病棟に比べ少ないのはメリットだね。

手術室看護師って私でもやっていける?

でも手術室でやっていけるのかなぁ。

手術室に配属されて、「私でもやっていける?」と本当に悩みました。

というのも、実際に手術の見学をした際の先輩の姿をみて、「え、無理だなぁ」と感じたためです。

先輩たちテキパキしすぎ。
こんなの私には無理だよ〜。

手術中の器械出し看護師のイラスト

オリエンテーションでは、たくさんの器械を並べられて、説明を受けたり、手術室特有のME機器、各手術に応じた部屋・物品の準備、などなど覚えることが膨大。

手術につくための手洗い練習、ガウンの着方、手袋の付け方、器械台の清潔・不潔、もはやどれが清潔で不潔なのか突き詰めすぎてわからなくなってしまったり。

先輩に見守られて器械の準備をする新人看護師

加えて、患者の病態、解剖生理、術式、手術室に特有な薬の学習、やることはたくさんあるのに体が追いつきません。

でも大丈夫!
最初はみんなできないけど、だんだんできるようになるよ!

最初から全て完璧にできる人はいません。

あんなにテキパキしてみえた先輩たちだって、最初は全然できなかったんです。

1つ1つ学習して、練習・実践することでできるようになっていったんです。

先輩たちができなかったことを生かして、病院独自の手術室マニュアルや指導マニュアルも整備されています。

先輩看護師から指導を受ける新人看護師

私も新人の頃は何もできず、同期でも一番出来が悪かったよ。
でも、少しずつ頑張って数年後にはリーダー看護師まで任せてもらえるようになったよ。

始めはできなくて当たり前、少しずつ頑張っていきましょう。

今日頑張った分、明日の自分は今日より成長していますよ。

まとめ

今回は予想外の手術室配属になった方へ、実際に私が手術室配属になって気になっていた悩みや不安をもとにご紹介しました。

初めての手術室勤務は色々不安なことも多いと思うけど、やりがいもあるし学びも多いよ。

自施設によって異なることもあるかと思いますので、詳細なことは勤務先で確認してみてください。

少しでも参考になれば嬉しいです。

【え?手術室!?】予想外の手術室配属の方の悩みと不安解決

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