看護学生時代に使っていた教科書は病棟看護が中心。
オペ室に配属となり、いざ勉強しようと思っても、学生時代に使っていた参考書だと詳しく書かれていないこともしばしば。
手術室のことってあまり詳しく書いてないなぁ。
新しい参考書買うのもお金かかるしなぁ。
新しく買おうと思っても、看護系の参考書って一冊のお値段が結構お高めなので、必要な物だけ買いたいですよね。
そこで今回は、新人オペナース向けにおすすめの本を6冊ご紹介します。
この他にもたくさんいい参考書がありますが、6冊に絞ってみたので参考にしてみてください。
何の参考書を買えばいいか悩んでいる人は是非参考にしてね〜。
「ナースのためのやさしくわかる手術看護」 ナツメ社
こちらはイラストと写真で手術室看護についてわかりやすく解説してくれている参考書です。
手術室配属になったけれどわからないことばかりで何を勉強したらいいかわからない、という方にとってもおすすめだよ。
オールカラーなので、見やすく、1ページの文字数もそこまで多くないので、学びたいところをサクッと学ぶことができると思います。
手術室のこと、手術室での記録、術前〜術中、術後まで広く学べます。
1冊で手術室でのことを広く学べるのはとてもいいね!
手術室特有の麻酔看護や器械、術中の外回り看護についても、観察項目やケアのポイントをそれぞれ押さえて解説してくれているので、新人看護師の方にも分かりやすい内容になっていると思います。
大きさはA4サイズより小さいサイズなので、持ち運びもしやすいです。
手術室にいると術前、術中に目を向けがちですが、術後の看護もとっても重要です。
この参考書では、術後の観察やケアについても記載されているので、この手術を受けた患者のどういう点に気をつけたらいいかも合わせて学ぶことができます。
初めは器械出しからスタートする病院も多いと思いますが、外回りをしていなくても、手術後〜手術室退室までの間に患者と関わる機会も多いと思います。
術後は急変も起こりやすいし、いざという時のために学習しておくと安心だね。
「先輩ナースが書いた手術看護ノート」 照林社
こちらは手術看護認定看護師の「齋藤直美」さんが、自身の勉強ノートをもとに執筆された参考書です。
手術室看護を行ううえで知っておいてほしいポイントが網羅されています。
現役看護師の執筆なので、看護のポイントやその根拠までが記載されており、知識が深めやすいよ!
先輩看護師がどのような点に注意しているのかがわかるので、即実戦に生かせます。
診療科別の手術看護のポイントや解剖生理が載っており、手術室でよく使う薬のことも記載されています。
この参考書を初めて読んだ時、私が新人の頃にあったらどんなによかっただろうと思いました。
私が新人の時にもこれで学習したかった!
どれか1冊を買うのであれば、全てが網羅されているこの本をおすすめするよ!
写真やイラストが多くあるので、紙面もとても見やすいです。
サイズはA4サイズでそれほど分厚くないので、持ち運びにも便利だと思います。
「オペナーシング」 メディカ出版
こちらは手術看護専門の雑誌です。
毎月発行されていて、年に何回か増刊号も発行されるよ。
多くの手術室で定期購読されているので、置いてある職場の方が多いと思います。
増刊の特集号は手術看護に特化しているので、専門性を極めたいときにもオススメです。
新人オペナースには、4月号がオススメだよ。
毎年4月号では、新人オペナース向けの特集が組まれているので、最新知識をポイントを押さえて学ぶことができます。
写真も多く、フルカラー。
雑誌なので1冊はとても薄いので、分厚い本が苦手という方にもおすすめです。
「Dr.讃岐のツルっと明解!周術期でよくつかう薬の必須知識」 メディカ出版
こちらは麻酔科医の讃岐医師のセミナーの内容をもとに作成された参考書です。
手術室でよく使われる薬剤について、トリビアを織り交ぜながら、実際の現場での使用方法や薬の作用機序を学ぶことができます。
雑談形式なので、理解が深まりやすいよ。
薬は苦手意識が強い方が多いと思いますが、実戦に即した使用方法で解説されていると楽しく学ぶことができると思います。
麻酔科医がどういう考えでその薬剤を使用しているのか、どういう点に注意しているのかということがわかりとても勉強になりますよ。
話し言葉で書かれているので文字が多めですが、サクっと読めると思います。
「オペナースのための“イイトコ取り”解剖図”」 メディカ出版
オペナーシングの2018年の増刊号で、解剖に特化した内容の参考書だよ。
まず新人看護師は器械出しからスタートする病院が多いと思いますので、術式を理解する上で、解剖の知識は必須になってきます。
解剖は苦手だよー。
解剖って苦手意識が強いですよね。
学生時代、「解剖得意です!」という人は私の周りにいませんでした。
そんな苦手意識の強い解剖を、わかりやすくイラストを使用して解説してくれているよ。
しかも、イラストだけでなく術野の写真も載せてくれているので、日々の手術看護にもとっても役立つよ!
イラストだけだと、実際の術野で見た解剖はイメージしづらいので、実際の術野の写真で学べるのはとてもありがたいです。
術式の説明もポイントを押さえて解説してくれているので、翌日の術式の予習にも使えますよ。
「周術期管理チームテキスト」 日本麻酔科学会
最後の参考書は、日本麻酔科学会から発行されている「周術期管理チームテキスト」です。
こちらの参考書は周術期管理チームの資格取得を行う際のテキストとなっています。
勉強にはなるけど、かなり分厚く、内容も濃いよ。
新人オペナースにはまだ難しいかもしれませんが、辞書的な意味合いで使用してもらえると学習の理解が深まると思います。
小さな字が多く、全てを読むのは大変なので、現在勉強しているところ、知りたい部分だけ読むという勉強方法がおすすめです。
職場の手術室においてあることが多いので、職場で見かけた際は手にとってみてね。
まとめ
今回は新人オペナース向けにおすすめの参考書を6冊紹介しました。
もし1冊だけ購入するなら、「先輩ナースが書いた手術看護ノート」がおすすめだよ!
手術室看護のポイントや根拠が記載されているから、すぐに実践で活用できるよ!
他にもたくさんおすすめの参考書はありますが、新人オペナースの方で参考書の購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。
医学書はなかなか普通の本屋で売っていないことが多いので、私はネットで購入しているよ。
最近は電子書籍も便利!
中身を確認したい、手に取りたいという方は大型書店に足を運ぶのもおすすめです。
近所の本屋で取り寄せたい場合は、題名、作者、出版社などをメモしておくと取り寄せの際はスムーズです。